亜細亜の街角
ガンガー源流の聖地を目指す
Home 亜細亜の街角 | Way to Gangotri / India / Sep 2004

リシュケーシュ→ウッタルカーシー移動

リシュケーシュ(08:00)→ウッタルカーシー(14:30)と156kmをバス(110Rp)で移動する。朝食はトゥリベニ・ガートの手前にあるつもの食堂でいただく。ここではうまい時間帯に行くとサモサ用のゆでたジャガイモがある。今日は当たりで20cm近くありそうな大きなジャガイモとチャーイをいただく。ちょっと塩をつけたジャガイモはとてもおいしいので10Rpの満足した朝食になった。

リシュケシュから北行きのバスはヤトゥラのバススタンドから出ている。場所が分からないのでオートリキシャーで行ってもらう。料金は10Rpなので交渉するまでもない。だいたい,場所が分からないのでは交渉のしようもない。

バスを使ってリシュケシュからガンゴトリーまでは1日で行くのは難しい。ウッタルカーシーで1泊することになるだろう。バスもウッタルカーシー行きしかない。チケット(110Rp)を買って進行方向右側に席を取る。バギラティ川をさかのぼる道路は大半が川の左側になっているので,右側の席から川を見ることができる。

定刻になりバスが動き出すと急に人々が乗り込んでくる。さらに,バスは町を一周して乗客を集める。まるで「満員になるまでは発車しないよ」という意思表示をしているようだ。結局,町を出たのは30分後のことであった。

車掌はバススタンド以外のところから乗った乗客から集金するが,他の乗客のチケットはまったくチェックしない。バスは最初の1時間で1000mを登り,あとは上り下りを繰り返す。周辺の平地はおおむね水田となっている。

ガンガーの小さな支流の谷を進む

インドではバスの中でリンゴの芯やバナナの皮など果物を食べた残りをよく窓から捨てている。走行中にこれをやるのは決してお勧めできない。しかし,バススタンドや路上に停車中のときはそれほど問題にならない。どこからともなく,牛がやってきてそれらをちゃんと食べてくれるのだ。

町の牛たちは人間の出すな植物性の生ゴミで生きており,立派にゴミ処理システムの中に組み込まれている。しかし,彼らにしてもビニール袋は処理できない。にもかかわらずインド人はそのようなものでも平気でバスの窓から投げ捨てる。

ガンガー源流のバギラティ川に出る

やがて道はバギーラティ川(ガンガーの源流)沿いに進む。道路の大部分は川を右手にしているので,風景を楽しむなら右側の席が良い。

棚田や段々畑の風景が見られる

モロコシの畑

ときどきモロコシとおぼしき穂先が赤い穀物の畑が広がっている。

水の色はずっと灰白色である

ウッテルカーシーに到着する

ウッタルカーシーはガンガー源流地帯のウッタカランドの交通の要衝だ。しかし,メインストリートは舗装されておらずひどく埃っぽい。車の通行が多いだけになんともひどい状態だ。バススタンドはなく,バスの終点はメインストリートである。バススタンドの前のホテルに宿泊する。

Govind Palace の100Rpの部屋は3畳,1ベッドの部屋とその奥にT/Sが付いている。とても清潔であり,居心地は悪くない。1階に食堂があり夕食はここでフライドライスをいただく。田舎町にもかかわらず,ずいぶん垢抜けた味であった。

ここで中国の西域で出会った日本人旅行者と再会する。彼と出会ったのはもう2ヶ月以上前なので,こんなところで再会するのは奇遇としかいいようがない。

両岸を結ぶ吊り橋

のどかな農村風景の中を歩く

07時30分のバスでガンゴトリーに向かう

ウッタルカーシー(07:30)→景色のよい所で休憩(10:00)→ガンゴトリ(13:00)と130kmをバス(70Rp)で移動する。前日に06:45のバスがあると聞いていたので早朝にチェックアウトしてバスを探すと07:30の発車だという。バスはこの地域でも老朽化したものである。今日も進行方向右側に席をとる。例によって発車間際に乗客がどっと乗り込み満員になる。

風景の良いところを通過する

道路は引き続きバギーラティ川沿いで,谷の幅はまだ広い。対岸の斜面は段々畑になっている。窓を開けて写真をとる。進むにつれて谷のV字の角度はだんだん小さくなる。下流側から上流側の谷を撮るといい絵になるのだが,なかなかそうはいかない。また,谷の深さをどのように写真で表現するかも難しいところだ。

川幅の広い区間を通過する

滝が見えたけれど逆光である

川幅はずいぶん狭くなる

見晴らしのよい所で休憩する

バスは谷を見下ろす景色の良いところで停車した。といっても辺りには何もない。そもそも狭い道路ではバスが停車する場所はそうそう見つからない。乗客は外に出て背伸びをしたり体をほぐしたりする。 僕はこの幸運を最大限に利用するため,休憩場所の前後を歩き写真を撮る。

少し先は崖崩れの現場となっている

この先は大きなガケが崩れの現場になっており,現在はなんとかバスの通行も可能になっているが,斜面の上の方には大きな岩がごろごろしている。

カメラのメモリーがいっぱいになる

バスが再び動き出すとカメラのメモリーがいっぱいになってしまった。出がけにチェックした時は100枚ほど残量があったので油断してしまった。

サブザックから画像ストレージ用HDを取り出し,動いているバスの中で振動を与えないように注意しながらコピーをとる。かなり危険な行為であったが後遺症無しに終了することができた。

バギラティ川の上流は北から東に変わる

ヒマラヤスギの谷を進む

ガンガーは岩の間に吸い込まれていく

バスは食事休憩もとらずに(食堂などは無い!)走り続け,13:00にガンゴートリーのバザールの前に止まった。


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