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「飛行機より環境にやさしい」新幹線アピール JR東海

旅行や出張でも環境への配慮を忘れずに――。JR東海は、来年の新型車両の導入を前に、雑誌広告やインターネットで新幹線の環境優位性を訴える取り組みを強化する。環境問題への関心が高い企業や個人にアピールすることで、航空各社との旅客獲得競争で需要を取り込むのが狙いだ。

JRの試算によると、東京―大阪間の場合、新幹線(700系)の方が旅客機(ボーイング777)に比べて、1座席当たりのエネルギー消費量で6分の1、CO2排出量は10分の1ですむという。来年夏に導入する新型車両「N700系」はエネルギー消費量が700系と比べて19%も減ることから、より優位になるという計算だ。

同社は東京―大阪などの幹線区間で、航空各社との間で所要時間や料金などのサービス競争を繰り広げてきた。最近では長距離区間を中心に、増便や割引サービスなどでも攻勢を強めている。

国内CO2排出(2006年10月17日)

環境省は17日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの05年度の国内排出量について、約13億6400万トン(CO2換算)と過去最多を記録したとする速報値を発表した。前年度より0.6%増え、京都議定書で削減の基準年とされる90年度を8.1%上回る値。日本は08年度からの5年間で基準年のマイナス6%の達成を求められており、削減必要量はさらに拡大した。

燃料を燃やすことで発生したCO2排出量をみると、最も多かった産業部門は4億6600万トンで基準年より3.2%減る一方、事業所など業務部門が42.2%増、家庭部門も37.4%増えて全体を押し上げた。世帯数の増加や事業所の床面積拡大などに加え、05年度の冬は寒さが厳しく、家庭やオフィスでの暖房需要が増えたことが原因という。 12年度の目標を達成するには最終的に、森林吸収源対策などで認められる分を除いた8.7%の削減が必要。確定値は来春まとまる。

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