亜細亜の街角補足 |
ウラル・アルタイ語 |
|
アルタイ諸語(-しょご,Altaic Languages)は、言語の言語学の分類単位の一種で、主に西アジア・中央アジアから北アジア(中央ユーラシア)の諸民族によって話される諸言語のことである。 アルタイ諸語とされる言語グループには以下の3つがある。 ツングース諸語(満州語など) モンゴル諸語(モンゴル語、ブリヤート語など) テュルク諸語(トルコ語、ウズベク語、カザフ語など) これら3つの言語グループは (1) 母音調和を行うこと (2) 膠着語であること (3) 原則としてSOV型(主語 - 目的語 - 述語)の語順をとること (4) 語頭にRが立つことを嫌い、固有語に語頭Rの単語をほとんど持たないこと などの共通の特徴をもつ。 母音調和以外の特徴を共通にする日本語(但し記紀や万葉集の時代には8種の母音を以って母音調和を行っていたと言われている)および朝鮮語をアルタイ語族(アルタイ諸語)に加える見解もあるが、近縁関係は証明されていない。 アルタイ諸語を共通の祖語をもつアルタイ語族があるとする説は古くからあるが、3グループは数詞などの基礎語彙が全く違うため、少なくとも伝統的な比較言語学の手法によってアルタイ祖語を復元し、アルタイ語族の存在を証明することは困難であり、そもそもアルタイ語族というものは存在しないと考える言語学者も多い。 ウラル語族(ハンガリー語、フィンランド語など)とあわせてウラル・アルタイ語族を構成するという説もあった。 膠着語(こうちゃくご)は、言語の形態論上の分類のひとつ。膠着語に分類される言語は、ある単語に接頭辞や接尾辞のような形態素を付着させることで、その単語の文の中での文法関係を示す特徴を持つ。ヴィルヘルム・フォン・フンボルトによって1836年に提唱された。 膠着語に分類される言語は、トルコ語、ウイグル語、ウズベク語、カザフ語等のテュルク諸語、日本語、朝鮮語、満州語、モンゴル語、フィンランド語、ハンガリー語、タミル語などで、スワヒリ語やドイツ語、エスペラント、ビルマ語なども部分的に膠着語的性質を持つとされる。 エスキモー・アリュート語族なども膠着語的だが、膠着の長さが極端(文全体が膠着する)なので、抱合語(正確には複統合的言語)とすることが多い。 |
ブラウザの「戻る」を使用して下さい |