亜細亜の街角補足

ジンバブエ問題


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2008年10月21日世界食糧計画(WFP)はこのほど、深刻な食糧不足に苦しむジンバブエが09年4月までに1億4千万ドル(140億円)分の援助を必要としている、と発表した。  現地では猛烈なインフレが進んでおり、物価上昇率は年率2億3100万%にも達する。WFPは、ジンバブエ南部を中心に多くの農民が肥料や種すら買えず、家畜と交換でわずかな食糧を手に入れてしのぐ状態にあると警告。今後、500万人に援助が必要になるとみている。  ジンバブエでは、白人が所有する土地を強制収用する土地改革が本格化。農業知識のない新農場主らのために生産量が落ち、干ばつやエイズ患者の増加も相まって食糧不足が深刻化した。政府が6月から約3カ月間、NGOに対し「野党寄りだ」と批判して活動を禁じたことが、危機に拍車をかけたとされる。  3月の大統領選から政情不安も続き、連立政権作りで9月に与野党が合意したものの詰めの交渉が難航。経済立て直しは手つかずの状態だ。


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