アンナプルナ山域のトレッキング
ネパールを訪れたのならヒマラヤの風景を間近に眺めてみたいとほとんどの旅行者は思う。しかし,ツアーに参加しないで個人的に回ろうとするにはヒマラヤのトレッキングはそれほど楽ではない。その中でもポカラからジョムソンまでのルート宿泊施設も整っており,テントを持たずに歩くことができる。アンナプルナ内院と呼ばれるアンナプルナ・ベースキャンプまでのルートも宿泊施設は整備されているが,標高が高いのできついルートである。年寄りにはジョムソンまでのルートでもきつそうなので,せめてゴラパニまで行って,アンナプルナとダウラギリの雄姿を眺めてみたいと願いながらこの地図を作ってみた。
ジョムソンまでのルートはカリガンダキ川に沿って北上することになる。カリガンダキ川は東側のアンナプルナ山群と西側のダウラギリ山群を切り裂くようにして流れている。遠い昔にヒマラヤ山脈が隆起しだした頃から,この川は隆起速度に負けないように山を侵食し,現在のようにヒマラヤ山脈を縦断する川となった。このルートはジョムソンからさらにアンナプルナ山群の北を回り,一周してポカラに戻ることもできる。比較的容易なルートとはいえヒマラヤである。トレッキング会社にガイド(1日10$程度)を頼むこととになる。また入域パーミッション(Rs2000?)が必要である。
この地域には7000m,8000m級の名峰が数多くある。アンナプルナ山域ではマチャプチャレ,アンナプルナV,アンナプルナT,アンナプルナ・サウス,ニルギリがあげられる。アンナプルナU,WはアンナプルナVの東側にあり,この地図には入りきらない。ダウラギリ山域ではダウラギリ峰が東側からT,U,V,Wと半円を描くように並んでおり,これらも地図の外になっている。